断熱性能が低い家にはどんなデメリットがある?
断熱性能が低い家に住むことで、さまざまなデメリットがあるといわれています。ここでは、考えられるデメリットを4つご紹介しましょう。
ヒートショックの危険性が高まる
ヒートショックとは、大きな温度差による血圧の急変動のことを指します。心臓や脳へ大きな負担が伴うため、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす原因になることもあります。住宅内で起きるヒートショックの多くは、暖かい部屋と冷え込んだ部屋を行き来した時に起こるのです。
外気温が2℃の場合、暖房器具のある部屋を20℃にしていても、断熱性が低い住宅では、トイレは5℃、廊下や浴室、脱衣所は8~10℃ほどで非常に寒くなります。そのため、暖かい部屋から寒いトイレや浴室などへの行き来の際に、ヒートショックを引き起こす危険性があるのです。
参考元:一般社団法人日本サステナブル建築協会「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存じですか?
外気温が2℃の場合、暖房器具のある部屋を20℃にしていても、断熱性が低い住宅では、トイレは5℃、廊下や浴室、脱衣所は8~10℃ほどで非常に寒くなります。そのため、暖かい部屋から寒いトイレや浴室などへの行き来の際に、ヒートショックを引き起こす危険性があるのです。
参考元:一般社団法人日本サステナブル建築協会「省エネ住宅」と「健康」の関係をご存じですか?
通院・治療により医療費が増える
断熱性能が低い家に住んでいる人の健康被害リスクは、血圧変動による心筋梗塞や脳卒中などの危険性だけにとどまりません。住宅環境が健康に及ぼす影響は大きく、例えば、家の断熱性が低いことで下記のような悪影響が考えられます。
・室内の寒さ…風邪・肺炎・気管支炎の症状を助長する
・結露の影響…アレルギーやシックハウス症候群を引き起こす
・室内の暑さ…熱中症になる可能性が高まる
症状が悪化すると、通院や治療をする機会も増えるでしょう。結果的に、健康を害するだけでなく、多額の医療費がかさんでしまうのです。
・室内の寒さ…風邪・肺炎・気管支炎の症状を助長する
・結露の影響…アレルギーやシックハウス症候群を引き起こす
・室内の暑さ…熱中症になる可能性が高まる
症状が悪化すると、通院や治療をする機会も増えるでしょう。結果的に、健康を害するだけでなく、多額の医療費がかさんでしまうのです。
冷暖房に必要な電気・ガス代など光熱費がかかる
断熱性能が低い家では冷暖房器具の使用頻度が高くなるため、断熱性能の高い家と比べて、電気・ガス代などの光熱費が高額になるといわれています。また、外気の影響を受けやすく必要以上に部屋を温めたり涼しくしたりするので、無駄な光熱費がかかってしまう可能性もあるのです。
断熱性能の低い家では断熱材の使用が十分でないことから、家を建てる際の初期投資を安くできるケースもあります。しかし、光熱費などのランニングコストを含めて考えると、結果的にコストが高くなるといわれています。
>>注文住宅の断熱性と光熱費の関係性とは?詳しくはこちら
断熱性能の低い家では断熱材の使用が十分でないことから、家を建てる際の初期投資を安くできるケースもあります。しかし、光熱費などのランニングコストを含めて考えると、結果的にコストが高くなるといわれています。
>>注文住宅の断熱性と光熱費の関係性とは?詳しくはこちら
健康寿命を縮めてしまう可能性も
健康寿命とは、日常生活が制限されることなく心身ともに自立して、健康的に生活できる期間を指します。健康寿命をなるべく延ばすためには、健康で快適に過ごせる家づくりを意識するべきでしょう。
国土交通省が発表した調査結果によると、年間を通じて室温が安定している家の居住者は、季節による血圧の差が小さいことが分かったそうです。反対に、部屋間の温度差が大きく床付近の室温が低い、断熱性が低い家の居住者の血圧は有意に高いことが確認されています。また、室温が低い家の居住者は基準範囲を超えたコレステロール値や心電図の検査で異常が見られる人が有意に多いといった事実も報告されました。これらの調査結果から、断熱性が低い家に住むことは健康寿命を縮める可能性が考えられます。
参考元:国土交通省「住宅内の室温の変化が居住者の検討に与える影響とは?」
国土交通省が発表した調査結果によると、年間を通じて室温が安定している家の居住者は、季節による血圧の差が小さいことが分かったそうです。反対に、部屋間の温度差が大きく床付近の室温が低い、断熱性が低い家の居住者の血圧は有意に高いことが確認されています。また、室温が低い家の居住者は基準範囲を超えたコレステロール値や心電図の検査で異常が見られる人が有意に多いといった事実も報告されました。これらの調査結果から、断熱性が低い家に住むことは健康寿命を縮める可能性が考えられます。
参考元:国土交通省「住宅内の室温の変化が居住者の検討に与える影響とは?」
住宅の断熱性能を高めるポイント
ここまでに挙げたデメリットを考えると、断熱性能の高い快適な住まいを選びたいですよね。では、住宅の断熱性を高めるポイントについて解説していきます。
家全体を断熱材で包む
まずは、家全体を高性能な断熱材で包んで、室内から熱を逃がさないことです。外気に接する床・外壁・天井や屋根を隙間なく断熱材で包み、室内外への熱の移動を減らします。窓においては、ガラスとサッシの組み合わせにより断熱性能を高めましょう。冬の冷たい空気や夏の熱い空気など外気の侵入を防ぐことで、家の中で効率良く冷暖房が使えるでしょう。
>>断熱性を高める断熱材は?詳しくはこちら!
>>断熱性を高める断熱材は?詳しくはこちら!
併せて「気密」と「換気」
断熱と同時に重要となるのが「気密」と「換気」です。隙間を塞ぎ気密性を高めることで、冷暖房効果を高めます。逆に隙間があると熱が外へ逃げてしまうだけでなく、結露が発生する原因にもなります。室内側の表面に温度差を発生させないことがポイントです。
また、断熱性と気密性の高い家に欠かせないのは、換気です。常に家の中に少量の空気の流れ作り、室内と部屋間の温度を均一にします。また、換気を行うことでシックハウス症候群や結露などの対策にもつながり、健康的で快適な室内空間を保てるのです。
>>注文住宅における気密と換気の重要性とは?詳しくはこちら
また、断熱性と気密性の高い家に欠かせないのは、換気です。常に家の中に少量の空気の流れ作り、室内と部屋間の温度を均一にします。また、換気を行うことでシックハウス症候群や結露などの対策にもつながり、健康的で快適な室内空間を保てるのです。
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断熱性能は必要?群馬県高崎市周辺の気候をチェックしてみよう!
本州のほぼ中央に位置する群馬県は、海と接していない内陸県で太平洋側気候です。また、山と谷と平野部が混在する地形であり、山岳気候や平地気候が混在する土地でもあります。ここからは、高崎市周辺の気候の特徴を解説します。
高崎市・伊勢崎市・太田市周辺の気候
気象庁の地域気象観測所(アメダス)の配置されている、群馬県伊勢崎市の観測データを参考にして、月ごとの平均気温見ていきましょう。