高断熱住宅とは、断熱材を使用して断熱性能を高めた家を指します。断熱材とは、空気の断熱性能を利用して熱の伝導を抑える素材のこと。室外からの冷気・熱気の伝導を遅らせて、温度を快適に保ってくれます。断熱材には、無数の気泡をもつプラスチック系、ガラスを主原料としてつくられた無機繊維系、天然素材系など様々な種類があります。

断熱性能が高いと、1年を通して快適な温度環境が保たれるため「夏は涼しく冬は暖かい家」の実現が可能。冷暖房効率が良く、省エネで光熱費を節約できることもメリットのひとつです。

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また、ヒートショックという言葉をご存じですか。ヒートショックとは、部屋の温度差による血圧・脈拍の大きな変動のことで、心臓発作や脳梗塞などを引き起こす可能性があります。「リビングは暖かいのに、浴室・トイレが寒い」といった環境では、ヒートショックのリスクが高くなります。一方、高断熱の家は部屋の温度差が小さいため、ヒートショックの予防にも効果的。つまり、快適性・費用面だけでなく健康面からも高断熱の家をつくることが重要といえます。

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ここからは、家づくりで知っておくべき断熱工法をまとめてご紹介していきます。

断熱工法の種類は、大きく分けて2つあります。建物全体を外側から断熱材で包む方法と、柱や壁などの間に断熱材を充填する方法です。また、コンクリート造と木造では、工法の名前が異なります。ここからは、4つの工法を見ていきましょう。

まずは、コンクリート造の建物に用いられる、外断熱と内断熱についてご説明します。

「外断熱」とは、構造躯体であるコンクリートの外側に断熱材を設置する工法を指します。コンクリートが外気温の影響を受けにくく壁内部の結露を防げること、1年を通して室温が安定することがメリットです。もちろん、光熱費の節約にもつながりやすいでしょう。また、コンクリートの劣化を防ぎ、建物の耐久性をアップさせられることも特徴です。

デメリットは、外壁が厚くなってしまうこと。そのため、敷地や間取りなどに余裕がない場合はおすすめできません。また、工法自体に手間がかかるだけでなく、性能の良い外壁や窓を選ぶ必要があるため、コストが高いことも難点です。

断熱材をコンクリートの内側に設置する工法のことを「内断熱」といいます。室内側からプラスチック系断熱材を吹きつける、断熱ボードを使うなどの方法があります。内断熱の大きなメリットが、外壁の厚さに影響がないこと。都会などの狭小地であっても、デザイン性を損なわずに断熱できます。建物全体を覆うわけではないため、コストを抑えられることもポイントです。

ただし、外断熱と比べて気密性能が低くなる点に注意が必要です。また、コンクリートが外気温の影響を受けるため、壁内部の結露によりカビ・ダニが発生することもあります。

次に、木造住宅の断熱工法について見ていきましょう。木造の場合は、主に外張り断熱と充填断熱の2つの工法があります。

木造住宅において構造躯体の外側を断熱材で包む工法を、コンクリート造と区別して「外張り断熱」と呼びます。壁や屋根の外側から施工するため結露しにくく、木材が腐るリスクを下げられます。また、壁のなかの空間が残るため、配線・配管のスペースを取りやすいことも魅力です。

一方で、外壁が断熱材の重みで垂れ下がる可能性があります。地震などの揺れで断熱材が変形しやすいこと、断熱材を厚くできないことが難点です。
なお、外張り断熱は、イメージのしやすさを優先し「外断熱」と呼ばれることもあります。

「充填断熱」とは柱などの構造躯体の間に、断熱材を充填する工法を指します。厚みのある断熱材も使用でき、断熱性能が長持ちしやすいのがメリットです。コストも、外張り断熱と比べて安く済むことが多いでしょう。また、断熱材が外側ではないため、敷地面積にも影響を受けません。

ただし、壁のなかに断熱材があるため、コンセント部分などは施工が複雑になります。また、気密性能を確保するための対策も必要です。
木造住宅における充填断熱も便宜上、「内断熱」と呼ばれる場合があります。

床の断熱方法は、大きく分けて2種類あります。

断熱材を建物1階の床下に敷き詰めて床から断熱する方法を、「床断熱」といいます。床断熱のメリットは、費用を抑えられること。ただし、断熱材がそれ自体の重さで下がり床との間に隙間ができると、性能が落ちてしまったり、結露が発生したりすることがあります。

「基礎断熱」は、建物の基礎となるコンクリート部分に断熱材を設置する方法です。床断熱と比べて気密性能を確保しやすく室内が温かい、水道管の凍結が防げるなどのメリットがあります。また、床下エアコンや床下全館空調システムを設置できることも特徴です。

ここまでさまざまな断熱工法についてご紹介してきましたが、高崎市周辺の地域ではどのような家が必要なのでしょうか。

標高2,000mを超える山が連なる群馬県北部の冬は、氷点下10℃以下になることもあります。一方で、群馬県南部に位置する高崎市・伊勢崎市・太田市は平地となっており、比較的暖かな地域です。2021年の年平均気温は、高崎市15.0℃、伊勢崎市15.3℃、太田市15.5℃となっています。各エリアにおける四季の気候を、以下にまとめました。

初春は天気の良い日が多く乾燥していますが、夏は降水量が多く蒸し暑い日が続きます。冬は晴れることが多いですが、強い季節風の影響で、実際の気温より寒く感じることも少なくありません。

夏はフェーン現象とヒートアイランド現象の影響で、40℃前後まで上がり猛暑日になることも。1年を通して日照時間が長く、雨の日が少ないという特徴があります。冬は季節風により寒い風が吹きます。

四季を通して晴天に恵まれています。夏は雷雨が発生しやすく、冬は他エリアと同様、北西の季節風が吹きます。

ご紹介したように、高崎市・伊勢崎市・太田市は温暖な地域です。しかし、夏は猛暑日を記録するエリアがあるだけでなく、冬は季節風により寒く感じることが多いでしょう。これらのエリアでより快適な生活を送るためには、断熱性能・気密性能を重視した家づくりが必要です。

参考元：前橋地方気象台「群馬県の気象特性」
参考元：伊勢崎市議会事務局「令和5年度 市政のハンドブック」
参考元：太田市「太田市のあらまし」

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注文住宅の断熱性能は、より快適に過ごすのに欠かせない要素といえます。外断熱・内断熱・基礎断熱などそれぞれの特徴を知り、建てたい家に合ったものを選択しましょう。

R+house伊勢崎・高崎・太田は、高断熱・高気密・高耐震にとことんこだわった注文住宅をご提案しています。モデルハウス見学会や個別相談会などのイベントも行っていますので、高崎市・伊勢崎市・太田市エリアでマイホームを検討中の方はお気軽にお声がけください。