長期優良住宅とは
長期優良住宅は、安心で快適な暮らしができると認定された住宅のこと。長きにわたって良好な状態で住めるため、世代を超えて住み続けることが可能とされています。長期優良住宅に認定されるには「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に定められている項目をクリアする必要があります。項目は以下の通りです。
劣化対策
劣化対策等級の等級3で、数世代にわたり居住できることが必要です。また、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造など、構造によってそれぞれの基準を満たす必要があります。
耐震性
住宅の品質確保の促進等に関する法律に定める耐震建築物であること、構造計算方法によって耐震等級2~3以上であることが求められます。
省エネルギー性
断熱性能を高め、冷暖房の負荷を軽減する省エネルギー化を図る必要があります。断熱等性能等級5以上かつ、一次エネルギー消費量等級6でなければなりません。
維持管理・更新の容易性
住宅の設備や内装のメンテナンスを容易にするために必要な措置が講じられていること、維持管理対策等級3である必要があります。
居住環境
住宅を建てる際、良好な景観を守るためにその地域で定められているルールを守ること、居住環境の向上への配慮ができていることが求められます。
住戸面積
一戸建ての場合、住戸面積が75㎡以上であることと、床面積が40㎡以上ある階が1つ以上あることが求められています。
維持保全計画
住宅の構造耐力上主要な部分や雨水の侵入を防止する部分、給水・排水のための設備において、定期的な点検や補修等の計画をたてることが求められています。
災害配慮
災害発生が懸念されている地域では、その危険度に応じて、所管行政庁が定める必要な措置を講じなければなりません。
参考元:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会|「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の長期優良住宅認定性度の概要について3・4P
参考元:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会|「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の長期優良住宅認定性度の概要について3・4P
長期優良住宅のメリット&デメリット
ここでは、長期優良住宅のメリットとデメリットを紹介していきます。まずは、長期優良住宅のメリットから見ていきましょう。
【メリット①】長期にわたって安全で快適な暮らしが実現できる
長期優良住宅は、劣化対策や災害配慮が十分にされており、耐震性や省エネルギー性が高いことから、世代を超えた安全で快適な暮らしが実現できるでしょう。また、買い手の安心材料となるため資産価値が落ちにくく、売却するときも高値になる場合が多いとされています。
【メリット②】補助金を受け取れる
長期優良住宅に認定されるといくつかの補助金を受け取れる場合があります。以下で補助金制度について見ていきましょう。
子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業は、子育て世代または若者夫婦世帯が対象です。それぞれ条件があるため、詳しくは国土交通省の公式ページをご覧ください。取得した住宅が長期優良住宅やZEH住宅などに認められている場合、1住戸につき100万円が受け取れます。
参考元:国土交通省|子育てエコホーム支援事業
参考元:国土交通省|子育てエコホーム支援事業
地域型住宅グリーン化事業
地域型住宅グリーン化事業は、長期優良住宅に認定されていることと、住宅に地域の木材を使用し国土交通省に選ばれたグループの事業者により建てられることなど、いくつかの条件をクリアすることで1戸あたり最大140万円が受け取れる事業です。
参考元:国土交通省|2024年度 住宅局関係 予算概算要求概要17P
>>伊勢崎市・高崎市・太田市で受けられる補助金について詳しくはこちら
参考元:国土交通省|2024年度 住宅局関係 予算概算要求概要17P
>>伊勢崎市・高崎市・太田市で受けられる補助金について詳しくはこちら
【メリット③】税制の控除や減税を受けられる
長期優良住宅は、税制の控除や減税を受けられます。いずれも適用期間や条件があるので、注意してください。
住宅ローン減税
住宅ローン減税とは、住宅ローン利用者を対象に、年末のローン残高の0.7%をその年の所得税から、所得税から控除しきれない分は翌年の住民税から差し引く制度です。最大13年間控除されます。特例措置は以下の通りです。