構造設計が住宅の安全性には大切!建物の強度の計算方法について
![家と設計図、構造設計](https://hyasweb.com/images/store/article_content/resize_1360x/91aad50c788fda887f95874804f462dc.webp)
住宅の安全性を確かめる方法は、主に3種類の計算があります。簡単に紹介しましょう。
信頼性の高い「許容応力度計算(構造計算)」
許容応力度計算(構造計算)は、構造の安全性を確かめるための、非常に複雑な方法です。鉛直荷重(自重や荷重など上から下にかかる力)、地震荷重(地震の力)、風荷重(強い風の力)、剛性率(各階の強度の偏り)など、たくさんの計算を行います。A4用紙にすると250~300枚ほどになる計算量です。
許容応力度計算は時間や費用がかかりますが、住宅の構造設計上の安全を確認する方法として、精密で信頼性の高い方法といわれています。
許容応力度計算は時間や費用がかかりますが、住宅の構造設計上の安全を確認する方法として、精密で信頼性の高い方法といわれています。
最も一般的な方法「壁量計算」
![テラスの風景が見える開放的な広い玄関](https://hyasweb.com/images/store/article_content/resize_1360x/4c4f6fc20e5da6375e6317cda391ef9c.webp)
木造で2階建て以下かつ500㎡下の住宅の場合、法律上は、この壁量計算のみ確認すれば良いことになっています。
壁量計算は、住宅の構造安全性を確認する方法としては簡易的なので、専門家以外でもできます。しっかりした構造設計で安全性の高い家を建てたい場合は、壁量計算だけでなく、ほかの計算方法も取り入れることが必要です。
長期優良住宅に必要な「性能表示計算」
性能表示計算は「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」で定められている、住宅の性能を評価する方法です。壁量計算に加えて、床や屋根の強さなどを調査する必要があります。
住宅が耐震等級2~3や長期優良住宅と認定されるためには、この性能表示計算(あるいは許容応力度計算)をしなければなりません。
>>耐震等級とは?耐震等級を高くするメリットなど詳しくはこちら
住宅が耐震等級2~3や長期優良住宅と認定されるためには、この性能表示計算(あるいは許容応力度計算)をしなければなりません。
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2025年4月から一般的な木造住宅でも構造関連の審査が必要に
![義務と書かれた札をもつポイントを解説する男性](https://hyasweb.com/images/store/article_content/resize_1360x/cf5b370ed11169b3217f3fba5ad025a6.webp)
しかし、国が脱炭素化を目指して住宅の省エネ化を進めるなかで、この建築基準法が改正されることになりました。2025年4月からは4号特例が縮小され、これまで構造審査が必要なかった大きさの木造住宅であっても、一部は構造等の安全性や省エネに関する審査が必要になります。
日本の住宅が、今後よりいっそう耐震性能や省エネ性能を向上させていく傾向にあるといえるでしょう。
参考元:国土交通省「建築確認・検査の対象となる建築物の規模等の見直し」
>>群馬県高崎市の注文住宅では性能向上がカギ!快適に暮らせる家を建てよう
高崎市・伊勢崎市・太田市で過去に起きた地震
![災害後の街のジオラマ風景のイメージ](https://hyasweb.com/images/store/article_content/resize_1360x/2b9894e7a157c5d3b0d90978a84cb247.webp)