地層の種類と地盤強度の目安
注文住宅の地盤となるのは、砂や粘土、小石など、さまざまなものが層状になっている「地層」です。地層は形成された時代によって大きく2種類に区分されます。
沖積層(ちゅうせきそう)
比較的新しく堆積した層で、地表部分が十分固まっていない。水分を多く含み、軟弱で地盤沈下や液状化現象が起こりやすい。
洪積層(こうせきそう)
古い地層。地盤がよく締まっており硬いため、家やビルの基礎を建てるのに向いている。ローム層(赤土)と呼ばれる地層も含まれる。
地盤が弱いと起こりうる問題
地盤には「支持地盤」と呼ばれる地盤と「軟弱地盤」と呼ばれる地盤があります。支持地盤は、住宅の重さを安定して支えてくれる強い地盤のことです。一方で、軟弱地盤は重さによって変形しやすい、弱い地盤のことをいいます。安定性が低く、そのままでは住宅を建てるのには向きません。軟弱地盤は、建物の重さに耐えきれず不同沈下(家が傾くこと)を起こしたり、地震の際に土砂崩れや液状化を起こしたりする可能性があります。
地盤の強度はどうやって調べる?地盤調査や改良の方法
地盤は、目で見るだけでは強度が分かりません。地盤の強度を確認するためには、SWS試験やボーリング調査(標準貫入試験)などの「地盤調査」が必要です。一般的に木造の注文住宅を建てる土地であれば、低コストのSWS試験が行われます。費用は5万円程度で、調査にかかる期間は半日~数日程です。
地盤調査の結果、地盤の強度に問題があれば「地盤改良」が行われます。地盤改良の方法は、主に下記3種類です。
地盤調査の結果、地盤の強度に問題があれば「地盤改良」が行われます。地盤改良の方法は、主に下記3種類です。
表層改良工法
セメント類で地盤の表層を固める工法。目安1万~2万円/坪。
柱状改良工法
コンクリートの柱を地盤に埋め込む工法。目安2万~3万円/坪。
鋼管杭工法
鋼管を地盤に埋め込む工法。目安4万~6万円/坪。
注文住宅を建てられる安全な地盤を見抜く方法
地盤調査は、通常は土地購入後しかできません。そのため土地選びの際は、ほかの方法で地盤の強度を見極めることが必要です。例えば次のような土地は、軟弱地盤の可能性があります。
・川や池、沼、湖を埋め立てた土地
・田畑に盛土をした土地
・山裾や谷、河川沿い、海岸沿いの低い土地に盛土した土地
土地選びの際は、過去の航空写真や古い地図を確認してみましょう。また、行政が提供するハザードマップでも土砂災害や浸水、地震に液状化リスクなどが確認できます。
・川や池、沼、湖を埋め立てた土地
・田畑に盛土をした土地
・山裾や谷、河川沿い、海岸沿いの低い土地に盛土した土地
土地選びの際は、過去の航空写真や古い地図を確認してみましょう。また、行政が提供するハザードマップでも土砂災害や浸水、地震に液状化リスクなどが確認できます。
高崎市・伊勢崎市・太田市で過去に起きた地震と震災リスク
高崎市・伊勢崎市・太田市を含む群馬県は、これまでに大きな地震が少ないことが特徴です。全国的に見ても、地震や自然災害の被害は多くありません。しかしそれでも、過去には下記のような地震による被害が発生しています。